税理士試験や公認会計士試験の本試験の時期が近づいて参りました。
受験生の方は、ラストスパートで毎日のように繰り返し答練を解き直していることかと思いますが、解き直し用の答案用紙のコピー代って負担が大きいと思いませんか?
特に税理士試験は今年から答案用紙のサイズがA4サイズに変更されたこともあり、1回の答練の答案用紙の枚数が10枚を超えることも珍しくありません。
そこで、今回は解き直し用答案用紙のコピー代を節約する方法をご紹介させていただきたいと思います。
① 消えるボールペンを使う
みなさんは、「消えるボールペン」というものを使ったことはありますでしょうか?
通常のボールペンは、一度書いた文字は消すことができませんが、「消えるボールペン」で書いた文字は、ペンの頭にあるゴムのような部分(消去用ラバー)でこすることによって消すことができます。
この仕組みは、「消えるボールペン」に使われている「フリクションインク」は60度以上の温度で色が透明になるため、消去用ラバーでこすることによる摩擦熱で書いた文字が見えなくなるというものです。
しかし、答案用紙には大量に文字を書き込むため、すべての答案用紙の文字をいちいち消去用ラバーでこすって消すのは途轍もない労力を要します。
そこで、「消えるボールペン」で書いた文字を一瞬で消し去ることができる秘密道具「ドライヤー」を使ってみましょう。
なんということでしょう。ドライヤーから放出される熱風でいとも簡単に文字が消え去っていきました。
「消えるボールペン」と「ドライヤー」を使えば、答案用紙に書き込んだ文字を即座に消し去ることができるのです。
この方法なら、問題を解く前に元の答案用紙のコピーをとっていなかったとしても、その元の答案用紙に書き込んだ文字そのものを消し飛ばすため、また解き直すことができます。
なお、ドライヤーを使う方法以外にも、真夏の車内に放置したり、ストーブに当てたり、コピー機のスキャナーの高熱ライトに当てることによって消すこともできます。
また、この他にも答案用紙をフライパンで炒めたり、せいろで蒸したり鍋で煮込むことによって文字を消すこともできますが、失敗すると燃えてしまう可能性があるので注意しましょう。
(注)税理士試験や公認会計士試験などの本試験では消えるボールペンの使用が認められていないため、本試験では使わないように注意しましょう。
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② 鉛筆やシャープペンシルで解答する
2つ目の節約方法は、鉛筆やシャープペンシルで解答して消しゴムで消すという方法です。
書き込んだ答案用紙の文字を消し去るという考え方は、上記①「消えるボールペンを使う方法」と同じです。
この方法には、自習室にいる場合などの外出中でも文字を消せるというメリットがありますが、言うまでもなく鉛筆やシャープペンシルで書いた文字はドライヤー等で一瞬で消すことはできないため、消しゴムを使ってごり押しで消す必要があります。
力でねじ伏せるのが好きな方や、筋トレも兼ねて勉強をしたい方にオススメです。
③ A3サイズに2枚まとめてコピーする
コンビニなどに置いてあるコピー機は、たいていの場合、白黒印刷ならA3サイズまでは1枚10円でコピーできます。
したがって、2枚分の答案用紙を1枚のA3サイズの用紙にまとめてコピーすれば、1枚ずつコピーする場合の半額で済みます。
ただし、帰宅したあとにハサミ等でチョキチョキ切る必要があるため、少し手間がかかります。
また、A4サイズよりも大きいサイズの答案用紙をまとめてコピーする場合は、サイズを圧縮する必要があります。
(注)コピー機によってサイズごとの値段は異なるため、コピーをとる前に金額を確認するようにしましょう。
④ タダコピを使う
コピー用紙の裏面に広告が掲載されている代わりに無料でコピーができるサービス「タダコピ」を使えば、負担なく解き直し用答案用紙をコピーすることができます。
ただし、このサービスを利用できるのは原則として学生に限られるため、社会人の方は利用できません。
また、コピーできる用紙のサイズはA4サイズに限られるため、A4以外のサイズのコピーをしたい方には向いていません。
⑤ 自前のコピー機で印刷する
コンビニでコピーするとお金を取られますが、自前のコピー機を持っているならコピー代を取られることはありません。
また、自宅にあるコピー機を使うため外出も不要です。
なお、当たり前ですがコピー機を持っていない人はこの方法は使えません。
最近は家庭用コピー機でも安価なものが増えており、安いものだと5,000円前後でリーズナブルに購入することができます。
⑥ 白紙に解答する
最後に「白紙に解答する」という究極の節約方法をご紹介します。
答練を解き直すというのはあくまでも問題を解く練習なので、ちゃんと解けるかどうかの確認さえできれば、そこまで厳密に答案用紙の形式にとらわれる必要はありません。
ちゃんとした答案用紙を用意して本試験を想定したトレーニングをするのは答練や模試の最初の1回だけで十分という方にとっては、白紙に解答すればコピー代はかからず、想像力も鍛えられます。
受験する科目によっては実質的にほとんど白紙に近い答案用紙に解答することもあるため、そもそもコピーする必要があるかどうかも考えてみると良いでしょう。
答案用紙をコピーする意味があまりない科目を受験される方や枠に囚われるのが嫌いな方にオススメの方法です。