月日が経つのはあっという間で、2018年が早くも終わろうとしています。 昨日、今年1年の世相を表す「今年の漢字」が発表されました。毎年12月に清水寺のお坊さんがめっちゃ達筆で書いてるあれです。 平成最後の「今年の漢字」は「災」でした。 大阪や北海道での地震、西日本豪雨、二度に渡って非常に強い勢力で襲来した台風、灼熱の猛...
実務家向けの記事一覧
消費税の課税の対象となる要件のひとつに「事業者が事業として行う者であること」という要件があります。 所得税法上の「事業」に該当しなかったとしても、消費税法上は「事業」に該当することがあります。 消費税法上の「事業」の方が所得税法上の「事業」よりも広い概念になります。 今回は、消費税法上の「事業」と所得税法上の「事業」の...
会社の資金繰りが厳しい場合などは、自社役員に対する報酬や退職金を現金に代えて現物で支給することもあるかと思います。 しかし、株主総会の決議なしで役員報酬を現物支給すると、消費税の計算上不利になってしまうことがあります。 今回は、役員退職金を現物支給する場合の注意点について説明したいと思います。 役員報酬の取扱い 取締...
役員や従業員が出張に行く際に、会社が日当を支払った場合は、消費税において当該日当は課税仕入れに該当します。 日当を課税仕入れとして処理するためには、全従業員を対象とした「出張旅費規程」を作成するこをオススメします。 今回は、出張に係る日当を課税仕入れとして処理するための注意点について解説したいと思います。 日当とは ...
この記事の内容は、居住用賃貸建物の取扱いについて、令和2年税制改正前の判定方法をもとに記載しています。 改正点については、次の記事をご参照ください。 前回の記事では、空き家等を民泊として貸し付けた場合に収受した宿泊料は非課税にならないということを解説しました。 今回は、自己所有の空き家等を民泊として貸し付けるのではなく...
最近、空き家等を利用して旅行客に部屋を貸し付ける「民泊」が流行っています。 Airbnbなどを利用して、空き家を持っていれば誰でも簡単に民泊として部屋を貸し付けることができるようになりました。 しかし、民泊を貸し付けて収受した宿泊料の消費税の取扱いはどうなるか、あまりよくわかっていない方も多いのではないかと思います。 ...
消費税の確定申告を行う際に、中間納付額の合計額はわかるけど、国税(消費税)と地方税(地方消費税)の内訳がわからなくなってしまったことはないでしょうか? 中間納付税額の内訳は、税務署から送付される「消費税及び地方消費税の確定申告書」又は「『確定申告のお知らせ』はがき」を見れば、消費税と地方消費税それぞれの金額がすぐにわか...
車やバイクに乗っている人は、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)の会員になっている人も多いかと思います。 JAFの会員は、車が故障した場合などにロードサービス等の役務の提供を受けることができます。しかし、もし故障等が起きずロードサービス等の役務の提供を受けなかったとしても、JAFに支払う年会費の金額は一定です。 この場...
この記事で解説している消費税転嫁対策特別措置法は、令和3年3月31日をもって失効していることにご注意ください。 消費税率の引き上げに伴い、消費者が物やサービスを購入するときの消費税の負担はますます大きくなっています。 もし、消費税を負担せずに物やサービスを購入することができたら、消費者にとってとても魅力的なことです。 ...
この記事で解説している消費税転嫁対策特別措置法は、令和3年3月31日をもって失効していることにご注意ください。 平成31年(2019年)10月1日より消費税率の10%への引き上げが予定されています。 税率の引き上げに伴い、商品等の販売価格の値上げを行う必要がある場合は、得意先事業者等に値上げの交渉をすることになります。...
消費税法上、従業員に対して支払う通勤手当は、通勤のために通常必要と認めらる範囲内のものは課税仕入れに該当します。 電車で通勤する従業員に支払う通勤手当については、「乗車料金の支払いのために必要だから課税仕入れになるんだな」ということはイメージしやすいかと思います。 しかし、マイカーや自転車などの公共交通機関以外の移動手...
原則として、法人を新しく設立した場合は、設立日以後2年間は消費税の納税義務が免除されます。 消費税の納税義務が免除されるのは、一般的に、設立したばかりの法人は事業規模が小規模であるため、事業者の事務負担に配慮しているからです。 しかし、設立第1期の上半期だけで課税売上高が1,000万円を超える場合など、ある程度の事業規...
消費税法の規定では、法人がその社の役員に対して資産を贈与(無償の譲渡)した場合は「みなし譲渡」に該当し、課税の対象に含まれることになります。 実は、取締役や監査役などの会社法上の役員以外の者に対して資産を贈与した場合にも「みなし譲渡」に該当して課税の対象となることがあるのをご存知でしょうか? 今回は、「みなし譲渡」の規...
会社の事業規模が大きくなると、支店を設けたり子会社を設立することもあるかと思います。 実は、親会社と子会社との間で取引があった場合と本店と支店との間で取引があった場合とでは、消費税法上の取扱いはそれぞれ異なります。 今回は、消費税法上、親子会社間の取引と本支店間の取引がそれぞれ異なる取扱いとなる理由を解説します。 課...
消費税の計算上、従業員に支払った給与や役員に支払った報酬は課税仕入れに該当しません。 これは、課税仕入れについて学習したらすぐに覚える論点なので、消費税の勉強をしている人にとっては常識といえるかもしれません。 しかし、「なぜ給与等は課税仕入れに該当しないのか」の理由をしっかり理解している人は意外と少ないのではないかと思...
法人の事業年度は定款で自由に決めることができます。 1年決算でなくても、半年決算や8か月決算を採用することも可能です。 では、新しく法人を設立する際に、定款に「当社の事業年度は100年間とする」と記載した場合、消費税の課税期間はどうなるのでしょうか? 消費税の課税期間 消費税の課税期間は、個人事業者と法人についてそれ...
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税理士 川上悠季
平成27年に税理士試験官報合格(合格科目は簿記論・財務諸表論・消費税法・法人税法・事業税の5科目)
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
難しい内容の話でも『わかりやすく』、かつ、『面白く』伝えることを心がけています
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
難しい内容の話でも『わかりやすく』、かつ、『面白く』伝えることを心がけています
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