病院が薬品を仕入れた場合、非課税とされる保険診療のために使用する薬品と課税とされる自由診療のために使用する薬品とが混在しており、どちらに使われるのか区分することが困難な場合があります。 今回は、このように区分困難な薬品の仕入価格についての消費税の税額計算上の留意点について解説します。 課税売上割合とは 課税売上割合と...
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課税売上割合の記事一覧
以前書いた記事では、税抜経理方式を採用している場合の「控除対象外消費税額等」の取扱いの概要について解説しました。 今回は、控除対象外消費税額(繰延消費税)を繰延処理する際の具体的な仕訳例を紹介します。 個別対応方式の場合 まず、個別対応方式を採用している場合の仕訳例についてみてみましょう。 数値例 当社の当課税期間の...
消費税額の計算上、仕入税額の控除方式の判定などのために「課税売上割合」を計算します。 この課税売上割合は、たいていの場合、綺麗に割り切れることはなく小数点未満の端数が無限に続くことになりますが、これでは計算の際に面倒くさくて仕方がありません。 課税売上割合の小数点未満の端数について端数処理を行うことは認められないのでし...
外国債や国外預金を有している場合の利子・利息については、消費税法上取扱いに注意が必要です。 今回は、外国債の利子や外貨預金利息に係る消費税法上の取扱いと内外判定について解説したいと思います。 課税の対象の4要件 消費税は、次の4要件を満たす取引が課税の対象となります。 課税の対象の4要件 ① 国内において行うものであ...
設立されたばかりの法人が設立1期目の期末付近で商品を仕入れ、翌期以降に販売するという場合などに、設立1期目の課税売上高が0円となることがあります。 この場合、当期中に非課税売上高がある場合は課税売上割合が「ゼロ」になり、非課税売上高もない場合は課税売上割合は「存在しない」ことになります。 今回は、このように課税売上割合...
課税期間における課税売上高が5億円超の場合又は課税売上割合が95%未満の場合は仕入税額の按分計算が必要となります。 課税仕入れ等の税額を区分経理している時は、個別対応方式により計算した金額か一括比例配分方式により計算した金額のうちいずれか有利な方(控除対象仕入税額が大きくなる方)を選択することができます。 たいていの場...
ここ数年の間で、ビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)の普及が急速に拡大しています。 仮想通貨(暗号資産)を投機目的で所有する人も多く、中にはここ数年の急激な価格高騰により「億り人」と言われるほど巨額の財産を築いた人まで登場しました。 では、仮想通貨(暗号資産)を売却した場合に、消費税は課税されるのでしょうか?...
以前書いた記事では、非課税資産の輸出を行った場合に輸出売上高が課税売上割合の分子に算入される理由について解説しました。 今回は、国内以外の地域における資産の譲渡等又は自己の使用のために資産を輸出(資産の国外移送)を行った場合に適用される仕入税額控除の特例について解説したいと思います。 資産の国外移送があった場合の課税...
課税期間における課税売上高が5億円超の場合又は課税売上割合が95%未満である場合は、個別対応方式又は一括比例配分方式により仕入税額の按分計算を行う必要があります。 「課税売上割合」は、課税期間中に国内で行った資産の譲渡等の対価の合計額のうちに課税期間中に国内で行った課税資産の譲渡等の対価の額の合計額の占める割合をいいま...
有価証券の譲渡及び金銭債権の譲渡は、消費税法上非課税取引とされています。 課税売上割合を計算する上では、有価証券の譲渡や金銭債権の譲渡があった場合は、その譲渡対価の額の5%相当額を課税売上割合の分母の金額(資産の譲渡等の対価の額)に算入することとされています。 今回は、課税売上割合を計算する際に、なぜ金銭債権の譲渡対価...
消費税法上、土地の譲渡は非課税とされています。 土地の売却額は高いため、土地の譲渡があった課税期間の課税売上割合はかなり小さくなってしまいます。 不動産業者でもない限り、土地を譲渡するなんてことはそうしょっちゅうあることではないため、普段は土地の売却なんてしない事業者がたまたま土地の譲渡があったことにより減少した課税売...
前回書いた記事「消費税の「課税売上割合」とは?計算方法と間違えやすい点を解説」では、課税売上割合の計算方法と計算上の注意点について解説しました。 今回は、課税売上割合の分母に算入される非課税売上高の計算上の注意点について、前回書いた記事よりもさらに掘り下げた内容の解説をしたいと思います。 非課税売上高の処理は「全額算...
消費税の納付税額の計算をする上で欠かせない計算要素の一つとして「課税売上割合」というものがあります。 今回は、「課税売上割合」の計算方法と、計算する上で間違いやすい注意点について解説したいと思います。 課税売上割合とは 課税売上割合とは、専門的な用語を使って説明すると、課税期間中に国内で行った資産の譲渡等の対価の合計...
消費税の納付税額は、課税標準額に対する消費税額(課税売上げに係る消費税額)から控除対象仕入税額(課税仕入れ等に係る消費税額)を控除して求めます。 控除対象仕入税額の計算方法には3種類あり、課税仕入れ等の税額を全額控除できる場合と課税仕入れの区分経理を行った上で按分計算が必要となる場合とがあります。 今回は、課税仕入れの...
車椅子や補聴器などの身体障害者用物品を国外に輸出したり、非居住者である国外銀行に預け入れた預金の利子を収受した場合は、消費税法第31条《非課税資産の輸出等を行った場合の仕入れに係る消費税額の控除の特例》の規定により輸出取引等を行ったものとみなされ、非課税資産の輸出売上高は課税売上割合の計算上分子に算入されます。 今回は...
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税理士 川上悠季
平成27年に税理士試験官報合格(合格科目は簿記論・財務諸表論・消費税法・法人税法・事業税の5科目)
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
難しい内容の話でも『わかりやすく』、かつ、『面白く』伝えることを心がけています
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
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