会社の経理業務において、従業員を雇用して給料を支払っている場合、社会保険料が出てきます。 今回は、社会保険料を支払った場合の消費税の取扱いや延滞金にかかる処理、及び具体的な仕訳例を解説したいと思います。 社会保険料とは 社会保険とは、私たちの生活を保障することを目的とし、病気や怪我、加齢、介護、失業、労働災害など、万...
受験生向け(初級)の記事一覧
外国債や国外預金を有している場合の利子・利息については、消費税法上取扱いに注意が必要です。 今回は、外国債の利子や外貨預金利息に係る消費税法上の取扱いと内外判定について解説したいと思います。 課税の対象の4要件 消費税は、次の4要件を満たす取引が課税の対象となります。 課税の対象の4要件 ① 国内において行うものであ...
役所に郵送で住民票や戸籍謄本を取り寄せる際、手数料の支払いによく「定額小為替」が用いられます。 郵便局などで「定額小為替」を購入した場合、消費税は課されるのでしょうか? 今回は、「定額小為替」に係る消費税の取り扱いと具体的な仕訳例について解説したいと思います。 定額小為替とは 定額小為替とは、ゆうちょ銀行が提供する送...
賃貸物件を契約する際や、金融機関から資金の融資を受ける際に保証人に対して「保証料」という名目の費用を支払うことがあります。 この「保証料」とは一体どのような性質の費用なのでしょうか? また、「保証料」の支払いに消費税は含まれているのでしょうか? 今回は、「保証料」に関する消費税の取扱いや具体的な仕訳例について解説したい...
第71回税理士試験消費税法の解答速報の後編として、[第二問]計算問題について解説します。 前編[第一問]理論問題については、下記の記事をご覧ください。 はじめに 前回の記事でも書きましたが、この解答速報は、消費税法一問一答アプリシリーズ制作者である私が一人で個人的に制作したものです。 大手資格学校のように複数人でチェ...
第71回税理士試験消費税法の解答速報を作成しました! 今回は前編[第一問]の理論問題について解説します! ([第二問]計算問題については次の記事で解説しています。) はじめに この解答速報は、消費税法一問一答アプリシリーズ制作者である私が個人的に制作したものです。 私が教材制作者として所属している資格学校の見解ではあ...
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、新たに出前や持ち帰り販売を開始した飲食店も多いかと思います。 そこで、今回は、飲食店が飲食料品を店内飲食、出前、持ち帰りで販売した場合のそれぞれの簡易課税の事業区分と消費税の軽減税率の適用の有無について解説したいと思います。 軽減税率が適用される取引 令和元年10月1日から日本...
消費税の計算方法として簡易課税制度を選択したら、「2年間継続適用」をした後でなければ本則課税に戻すことはできないといわれています。 では、以下の図のように、簡易課税の2年間継続適用期間中に本則課税となる課税期間があった場合は、×02年4月1日~×03年3月31日の課税期間中に簡易課税制度選択不適用届出書を提出することは...
不動産などの資産を賃貸借している場合に、例えば、4月分の賃貸料を3月中に支払うことがあります。 このように、実際の賃貸借期間と賃貸料の支払日がずれている場合はどのように経理処理を行えばよいのでしょうか? 今回は、不動産等の賃貸収入や賃借料に係る消費税の資産の譲渡等の時期について解説します。 賃貸借料の計上時期は2通り...
事業者間において外税方式で取引を行っている場合に、消費税相当額を本体価格とは別に授受することがあります。 今回は、消費税相当額を本体価格とは別に授受している場合の注意点について解説したいと思います。 本体価格と消費税相当額を別に授受する場合とは 事業者間で、商品価格の消費税を外税方式で表示している場合に、商品の本体価...
取引先等の接待のために、役員や従業員に毎月一定額の「渡切交際費」を支給している会社も多いかと思います。 今回は、役員や従業員に支給する接待のための渡切交際費に係る消費税の取扱いについて解説したいと思います。 渡切交際費とは 「渡切交際費」とは、役員や従業員に、取引先の接待等の会社業務のために使用する目的で支給した金銭...
税理士試験消費税法の計算問題を解くときに、納付税額を原則課税で計算するのか簡易課税で計算するのかの判断を間違えたら大失点となってしまい、それだけで命取りとなってしまう可能性もあります。 そのため、簡易課税の適用の有無は絶対に間違えることのできない論点のひとつですが、実は、答案用紙の形式から簡易課税の適用の有無を判断でき...
消費税の納付税額の計算上、簡易課税制度を採用することができるかどうかは、基準期間における課税売上高が5千万円以下かどうかにより判定を行います。 では、特定期間における課税売上高が5千万円を超えている場合は、簡易課税を適用できるのでしょうか? 今回は、特定期間における課税売上高が5千万円超の場合の簡易課税の適用の有無につ...
もうすぐ所得税の確定申告が始まりますが、消費税についてはいつまでに申告すればいいのでしょうか? 消費税の確定申告期限について解説します。 確定申告義務 次の①または②のいずれかがある課税事業者は、消費税の確定申告書を提出する義務があります。 ① 輸出以外の課税売上げ又は特定課税仕入れがある ② 差引税額がある 上記①...
消費税の確定申告義務がない事業者であっても、申告還付を受けるための申告書を提出することができます。 今回は、消費税の還付を受けるための申告制度について解説したいと思います。 確定申告義務 次の①または②のいずれかがある課税事業者は、消費税の確定申告書を提出する義務があります。 ① 輸出以外の課税売上げ又は特定課税仕入...
個人事業者が、棚卸資産や事業用資産などを家事のために消費または使用した場合は、事業として対価を得て行われた資産の譲渡があったものとみなされます。 では、個人事業者本人ではなく、個人事業者の配偶者や子供などが棚卸資産や事業用資産などを消費または使用した場合はどうなるでしょうか? 今回は、個人事業者が同一生計親族に資産を贈...
前課税期間以前の費用等について課税仕入れとして計上することを失念していた場合、その分の仕入税額控除は受けていないことになります。 このような場合に、過年度の課税仕入れを当課税期間の課税仕入れとして処理することは認められるのでしょうか? (結論)過年度の課税仕入れは当課税期間に計上できない 先に結論から申し上げますと、...
本の執筆をしたことがある人は、出版社から印税や原稿料を貰ったことがあるかと思います。 今回は、出版物の印税や原稿料を収受した場合の消費税の取扱いについて解説したいと思います。 印税と原稿料の違い 「印税」とは、単行本など著作物の発行部数に応じて、出版社が著作者に対して支払う対価のことを指します。印税には「税」という文...
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税理士 川上悠季
平成27年に税理士試験官報合格(合格科目は簿記論・財務諸表論・消費税法・法人税法・事業税の5科目)
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
難しい内容の話でも『わかりやすく』、かつ、『面白く』伝えることを心がけています
研究論文「現物出資が行われた場合の消費税の課税標準に関する一考察」が第45回日税研究賞において入選
また、研究論文「価値消費と資本移転の二面性を有する資産の消費税の非課税取引該当性-土地、貴金属及びNFTに係る現行規定の見直しに向けて-」が第13回新日本法規財団奨励賞(会計・税制分野 優秀)を受賞
消費税法の受験勉強に専念していたときに自習用に作成した取引分類や課税仕入れの区分を覚えるための暗記カードからひらめきを得て「消費税法 無敵の一問一答」を開発
現在は税理士業務のほか、大手資格学校の消費税法の教材制作や会計・税務関連書籍の執筆、ウェブコンテンツの制作など幅広く手掛けている
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